薬と健康情報通信

   第101回  COPD(慢性閉塞性肺疾患)                                                   
                                                  2013.3

  

  「せき」や「たん」が続いたり、すぐに「息切れ」を起こしてしまうこと
  はありませんか?これらの症状はCOPD(慢性閉塞性肺疾患)という肺の
  病気の可能性があります。「息切れ」は老化のせい、「せき」や「たん」
  は風邪のせいと思われがちなので、COPDに気付くのが遅れる方も多く
  います。


   COPDとは?
  
  原因の90%以上が喫煙で、別名「タバコ病」とも呼ばれています。
  タバコの煙などの有害な空気は肺に炎症を起こし、やがて体内に酸素を取
  り込む働きをする肺胞を破壊します。肺胞が壊れると息をすばやく吐き出
  せなくなって、体を動かすと息切れが起こるようになります。また、酸素
  を十分に取り込むことができなくなるため、全身の健康にも影響が出てき
  ます。


   症状は?

  風邪でもないのに「せき」や「たん」が続いたり、階段の上り下りで「息
  切れ」を感じたりする症状から始まります。1ヶ月以上たんを伴うせきが
  続いたり、長い喫煙習慣があったり、職場で粉塵やタバコの煙を吸い続け
  てきたという人は、注意が必要です。


   放っておくと・・・

  呼吸器だけにとどまらず、全身に影響が出てきます。少し動いただけで息
  切れし、着替えや入浴などの日常生活が困難になります。また、肺がんや
  動脈硬化、心・血管疾患、骨粗鬆症、うつ病なども発症しやすくなります。


   早めの治療・禁煙が大事!

  壊れてしまった肺胞は、元に戻ることはありません。しかし、早くから治
  療を始めれば、残っている肺の機能を守ることができます。適切な治療に
  より、生活に支障が出るほどまでに重症化することを防ぐこともできます。
  また、禁煙はCOPDになる可能性を下げ、病気の進行を遅らせ、死亡率
  を減少させる、もっとも効果的な方法です。


   今すぐCOPDチェック!

  ご自身でCOPDのチェックをしてみましょう。
  40歳以上で、タバコを吸っている。または、吸っていた。
  せき、たんが、しつこく続くことがある。
  階段を上るときなどに、息苦しいことがある。
  ひとつでも当てはまるようなら、まずは一度、医師、薬剤師にご相談下さい。