薬と健康情報通信

   第107回 乗り物酔い                    2013.9

  

   乗り物に乗ると、顔面が青白くなり、気分が悪くなったり、吐いてしまう
  ことがあります。これは乗り物の揺れが原因で、乗り物酔い(動揺病)と言い
  ます。乗り物の種類により、車酔い、船酔いともいわれています。


   乗り物酔いとは?

  船、自動車、バス、飛行機などの乗り物がゆっくりと揺れることで、体の
  バランスをとっている耳の中の器官、三半規管(さんはんきかん)がバランス
  をとれなくなることによって自律神経が変調を起こし、様々な症状を起こ
  すといわれています。主に、加速したり、減速したり、縦や横に揺れたり
  すると、起こってきます。三半規管は、自分のバランス状態を知るために
  必要な器官で、耳の鼓膜の内側にあります。


   症状は?

  軽い場合は、めまい・あくびなどの症状が起こります。ひどくなると、吐
  き気・嘔吐(おうと)・動悸(どうき)・冷や汗などの自律神経の変調のような
  症状が起こります。嘔吐が激しい場合、脱水などを起こし重症になること
  もあります。


  乗り物酔い対策

   乗る前

  @前日は十分に睡眠をとり、食べ過ぎないようにしましょう。
  A服装は、体を締めつけるものを避け、ゆったりしたものを着ましょう。
  B酔う心配がある場合は、乗る30分程前に酔い止めの薬を飲みましょう。

   乗った後

  @揺れの少ない場所に座りましょう
   バスや自動車は、車両前方の進行方向が見える席に座り、タイヤの上は
   避けましょう。船は、中央部分が揺れが少なくなります。飛行機は機体
   の中心よりやや前寄りの重心周辺が揺れが少ないようです。
  A読書や携帯ゲームの使用は避け、遠くの景色を眺めるようにしましょう。
  B同乗者とのおしゃべりや、歌やゲームで気分をまぎらわせましょう。
  C眠っていれば酔いません。
  D酔ってしまったら、乗り物から降りてしまうことが最も良い方法ですが、
   できない場合は横になって、ベルトや衣服をゆるめ、複式深呼吸をしま
   しょう。頭部を冷やしたり、室内の換気をよくするのも効果的です。

  乗り物酔いを克服して、楽しく乗り物を利用しましょう!