第108回  認知症                           2013.10 


  「もの忘れ」は誰にでも現れる老化現象の一つで、もの忘れを本人が自覚
  しており、何かの拍子に思い出したりする場合は、心配ありません。自分
  が忘れていることへの自覚がない、新しいことが全く覚えられない、日時
  や場所が分からなくなるといった場合は、「認知症」かもしれません。


   「もの忘れ」は歳のせい?

  認知症の原因として、最も多い病気が「アルツハイマー型認知症」です。
  加齢による「もの忘れ」と、アルツハイマー型認知症の初期症状で見られ
  る「もの忘れ」には、はっきりとした違いがあります。加齢によるもの忘
  れでは、「昨日、何を食べたか思い出せない」ことはあっても、「食事を
  したこと」は覚えています。一方、アルツハイマー型認知症が疑われるも
  の忘れでは、「食事をしたこと」自体を忘れてしまうことが特徴です。


   こんな変化は要注意!
  
  最近、ご家族の次のような症状が気になった経験はありませんか?

   同じ話をくりかえす         置き忘れる・しまい忘れる
   ものの名前が出てこない       だらしなくなった
   知っている人の名前が思い出せない  ささいなことで怒る
   約束をすっぽかすことが増えた    外出をおっくうがる
   財布を盗まれたという        理由もないのに気がふさぐ


 「もの忘れ」の進行予防には「楽しいことを積極的に」行うことが効果的!

  脳の機能は、使わないことでどんどん衰えていきます。家事を積極的に行
  ったり、趣味を楽しむ時間を持つことが脳に良い刺激を与えます。体験的
  に身につけたことや得意なことは、もの忘れが進んでからでも上手にでき
  ることが多いです。楽しんでできることであれば、料理や家事なども立派
  なリハビリになります。

   少しでも「おかしいな」と思ったら、早めに医師にご相談ください。
   認知症かどうかは、「神経内科」や「精神科」、「老年科」など専門医
  がいる医療機関で診断が可能です。「もの忘れ外来」など、専門外来を設
  けている医療機関を受診するのも良いでしょう。