薬と健康情報通信

   第113回 
   むずむず脚症候群(レストレスレッグ症候群)     
                                                   2014.3

  

  寝ている間に足に不快感を覚え、無性に足を動かしたくなったり、よく
  眠れなくなったりすることはありませんか?そのような症状があれば、
  「むずむず脚症候群」かもしれません。あまり耳馴染みのない病気ですが、
  この病気に悩まされている人は意外と多く、およそ200万人の日常生
  活に影響を与えているともいわれています。

   症状の特徴は?

  @脚の不快な感覚は、「ほてる」「虫が這う」「痛い」「かゆい」など
   さまざまな言葉で表現され、その感覚は脚の表面ではなく、奥のほう
   に感じます。また、 脚を動かしたいという強い欲求にかられます。
  A症状は、ゆっくり座っている時や横になっている時に現れたり、強ま
   ったりします。また、じっとしていても仕事や趣味などに集中してい
   る時は、症状が現れにくいことが分かっています。
  B脚をこすり合わせたり、さする、たたく、足踏みをする、ひどい場合
   は歩き回るといった「脚を動かす」ことで、症状が軽くなったり消失
   します。
  C症状は通常、夕方から夜間にかけて現れたり、強まります。特に夜寝
   る時に現れやすいため、不眠の要因にもなります。十分な睡眠をとる
   ことができなくなった結果、日中に極度の眠気に襲われたり、うつ状
   態になったりするなどして、日常生活に重大な支障をきたすこともあ
   ります。

   原因は?

  原因が特定できない特発性(一次性)と、他の病気や妊娠、服用している
  薬剤が原因となって起こる二次性があります。多くは発症原因の分から
  ない特発性(一次性)で、遺伝や鉄の欠乏、脳のドパミンの機能障害など
  が関係していると考えられています。二次性を引き起こす代表的な病気
  には、鉄欠乏性貧血、慢性腎不全(とくに透析中)、パーキンソン病など
  があります。また、月経過多や妊娠による鉄分不足や、さまざまな薬剤
  の服用などが原因になることもあります。

   どのような病院を受診すればいい?
  
  脚に症状が出ることから、受診は整形外科や皮膚科を考えるかもしれま
  せんが、受診すべきは神経科や精神科になります。気になる症状がある
  場合は、ご相談ください。