第12回  胃潰瘍・十二指腸潰瘍          2005.10


      胃や十二指腸はデリケートな臓器です。そのため、肉体的、精神的
  ストレスや、アスピリン、インドメタシンなどの薬剤によって、胃の
  粘膜の血液循環が悪くなり、粘液・粘膜の働きが低下し潰瘍を引き起
  こします。薬剤による胃腸障害については、胃粘膜を保護する薬剤等
  を併用することにより、防ぐことができます。


      また、胃の粘液の中に生息しているヘリコバクター・ピロリという
  細菌がつくり出すさまざまな物質によって、粘膜が刺激を受け炎症を
  起こし胃潰瘍の発症の下地を作っています。

    一方、十二指腸潰瘍は、 ストレスなどで胃散やペプシンなどの消化
  液の働きの過剰が原因で起こる場合が多いため、若い人に多く見られ
  ます。

    洋食中心の欧米では十二指腸潰瘍が多く、和食中心の日本では胃潰瘍
  が主流ですが、食生活の欧米化に伴って、日本でも十二指腸潰瘍が増え
  てきています。また、できやすい年齢として、胃潰瘍は4050歳代、
  十二指腸潰瘍は2040歳代といわれています。



    症状

    代表的なものは「みぞおちの痛み」です。鈍い痛み、焼け付くような鋭
  い痛みなどいろいろあります。痛みの程度と潰瘍の重症度は必ずしも一
  致しません。また、潰瘍の傷の部分から出血しているときは吐血・ター
  ル便(黒色便)なども見られることがあります。それから、胸焼け・す
  っぱいゲップなどの「過酸症状」もあげられます。他にも、吐き気・嘔
  吐・食欲不振・貧血などが症状に出ることもあります。



    生活習慣改善

    ストレス解消を上手にし、規則正しい生活を心がける。
    食事は毎日決まった時間に摂る。
    牛乳、卵の動物性たんぱく質及び豆腐などの植物性たんぱく質を摂る。
    繊維の多い野菜はよく煮る。
    揚げ物等、油っこいものを控える。
    香辛料、強いアルコールや炭酸飲料など胃を刺激するものは避ける。
    薬は自己判断で使用しない。