第120回  白内障                           2014.10 


   白内障は、年をとるにつれ誰にでも起こりうる目の病気です。そのため、
  昔は老化現象の一つなので仕方がないと思われていました。しかし、最近
  は白内障にもいろいろなタイプがあり、その原因も少しずつ解明されてき
  ました。それにつれて、予防や早期発見の大切さが指摘されています。


   どんな病気?
  
   白内障は、目の水晶体という部分が濁ってくる病気です。原因により、
  加齢に伴って起こる加齢性白内障、子供に見られる先天白内障、糖尿病な
  どの代謝異常が原因となって起こる代謝性白内障、アトピー性皮膚炎の眼
  合併症として起こるアトピー白内障、ぶどう膜炎などの他の眼疾患に合併
  して起こる併発白内障、ステロイドなどの薬物によって起こる薬物中毒性
  白内障
、外傷が原因で起こる外傷性白内障などに分けられます。

   そのうちの7割以上を占めるのが加齢性白内障です。個人差はあります
  が、早い場合では40歳代後半から始まり、加齢とともに増え、80歳代
  ではほとんどの人に何かしらの症状が見られるといわれています。
   一方、糖尿病白内障やアトピー白内障は、比較的若年層に発症すること
  が分かっています。


   症状は?

   初期にはこれといった症状は見られませんが、進行すると以下のような
  症状が見られます。

   目がかすみ、ぼやけて見にくい   ものが二重三重にだぶって見える
   光(晴れた日の屋外や、車の対向車のライト)がまぶしく感じる
   遠くが見えにくく感じるために、近視が進んだように感じる


   自分でできる予防

  @ 紫外線を避けましょう!紫外線は、加齢性白内障の原因の一つといわれ
   ています。紫外線よけにはサングラスを使う方が多いようですが、隙間
   から入ってくる紫外線をシャットアウトすることはできません。そこで、
   麦わら帽子のようにつばの広い帽子をかぶり、さらにサングラスをする
   ことをおすすめします。

  A 糖尿病になると白内障が進行しやすくなります(糖尿病白内障)。糖尿病
   などの生活習慣病にならないように、普段から生活習慣に気を付けま
   しょう!

   白内障の症状はゆっくり進行します。そのため、おかしいなと思いつつ、
   放置している人が沢山います。50歳前後からは、年に一度は目の検査
   を受けることが大切です。