第126回  夜尿症(おねしょ)           2015.4 


  「おねしょ」は幼児期に夜間睡眠中におもらしをすること、「夜尿症(や
  にょうしょう)」は5〜6歳を過ぎても月に数回以上おねしょがみられる
  ことをさします。夜尿症は大変頻度が高く、5〜6歳児で毎晩夜尿がみら
  れる子供が2〜3%、時々みられる子供が15〜16%といわれます。その
  中で、翌年には約10%が自然軽快し、軽快しなかった子供もまた翌年に
  は10%が改善するといわれています。


   夜尿症のタイプ

  ◆多尿型(たにょうがた)(抗利尿ホルモンの夜間分泌不足)…
  夜間尿量が多いタイプで、抗利尿ホルモン(主に夜間分泌されるホルモンで、
  尿を濃くして量を減らす働きがあります)分泌不良か、習慣的に水分や塩分
  を摂りすぎている事が原因です。

  ◆膀胱型(ぼうこうがた)(不安定膀胱(ふあんていぼうこう))…
  膀胱の機能が未発達で、膀胱のためが小さいことがあります。また、寝る
  前に排尿しても全部出せずに残尿が残る場合もあります。

  ◆混合型…
  多尿型・膀胱型が合わさった状態で、より重い症状といえます。


   治療の3原則
    
  @起こさない…
  おねしょに気が付いても起こさないようにします。夜中に無理に起こすと
  抗利尿ホルモンの分泌が減って症状が悪化する場合があります。
  
  A焦らない…
  おねしょの原因はさまざまで、子供ごとに違います。ほかの子や兄弟と
  比べてもあまり意味がないので、親が焦らないことも大切です。

  B怒らない…
  おねしょをしたくてしてる子供はいません。叱ることで、子供が自尊心や
  自信を失ってしまうことがあります。


   生活改善リスト

   規則正しい生活をする…
  早寝、早起き、決まった時間の食事を心掛けましょう。夕食は控えめにし
  て、できるだけ寝る3時間前までに済ませましょう。

   水分の摂り方に気を付ける…
  寝る前に水分を摂り過ぎると、おねしょにつながります。水分は朝食と
  昼食時にたっぷり摂り、昼食後からは控え、夕食時から就寝まではコップ
  1杯程度にしましょう。

   塩分を控える…
  塩分の摂り過ぎは、喉の渇きからおねしょの原因となる水分の摂り過ぎに
  つながります。

   寝ている時の寒さ(冷え)から守る…
  冷えは、尿が作られる量を増やし、膀胱が縮小することにつながります。
  寝る前にお風呂に入って体を芯から温めたり、あらかじめ布団を暖めて
  おくなど、温かくして寝ましょう。

   寝る前にトイレに行く…
  トイレに行ってから寝る習慣をつけましょう。

   夜中、無理にトイレに起こさない…
  無理にトイレに起こすと、寝ている時間におしっこをする習慣がつき、
  おねしょが治りにくくなることがあります。