第140回 カビ                              2016.6



    気持ちのいい青葉の季節が過ぎ、蒸し暑い梅雨のシーズンになりま
   した。高温多湿なこの時期は、カビに悩まされる季節でもあります。
   カビは私たちの健康や生活に大きな影響を及ぼしている存在です。



    
カビの正体は?


    キノコなどと同じ菌類の仲間です。カビという名前は俗称で、正し
   くは「真菌」と言います。菌類というと細菌の一種と思われがちです
   が、たくさんの細胞からなる生物で、細菌とは全く別のものです。
   また、カビの胞子は目に見えないだけで、空気中のあらゆるところに
   漂っています。そして、丁度いい温度と湿度と栄養があれば、菌糸を
   出して増えていきます。


     人体に与える影響は?

    カビの胞子にアレルギー反応を起こすアレルギー疾患と、カビが体
   内に侵入することで引き起こされる感染症があります。

     アレルギー疾患:
     アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、気管支喘息など
  
     感染症:
     水虫、カンジダ症など


     夏風邪に似た症状があれば要注意!

     咳が止まらない、倦怠感、発熱など、夏風邪と似た症状がある場
   合は、「夏型過敏性肺炎」の可能性があります。「トリコスポロン」
   というカビの胞子を吸い込むことによりアレルギー反応が起こります。
   夏場に家にいると長時間咳が止まらなくなる、家から出ると症状が治
   まる、毎年夏になると発症し秋になると治まる、などの症状が見られ
   る場合は、一度医療機関を受診しましょう。


     夏場のカビ対策


    カビによる病気を予防するためには、カビが繁殖しにくい環境を作
   ることが大切です。部屋の中だけでなく、押し入れやクローゼットな
   ども頻繁に扉を開けて換気をしましょう。扇風機を回すことも効果的
   です。台所や浴室は掃除をした後水滴を拭き取ることで湿気を抑えら
   れます。

    冷蔵庫の中は低温だから安心と油断していませんか?カビは低温で
   も生息できるのです。そのため冷蔵庫にもカビは発生します。冷蔵庫
   の中に物をぎっしり詰め込まないようにし、こまめに掃除をしましょう。

   エアコンの内部はカビが生えやすく、その状態で使用すると、か
   えってカビを飛散させることになります。頻繁にフィルターを掃除しま
   しょう。