第141回  手足口病                       2016.7 


   手足口病は、その名前が示すように、手のひらや足の裏、口の中の粘膜
   などにブツブツした発疹や水泡が現れるウイルス性の感染症です。毎年
   夏に流行のピークを迎える代表的な夏風邪の一つで、5歳くらいまでの
   乳幼児を中心に流行します。原因となるウイルスにはいくつかの型があ
   るので、何度もかかってしまうことがあります。


    症状は?

    3~5日の潜伏期間を経て、手のひら、足の裏や足の甲、口の中を中
   心に米粒大の水泡性の発疹(白っぽい水ぶくれのような発疹)が現れるの
   が特徴です。発疹は、お尻の周りや脚・腕全体に現れることもあります。
   痛みやかゆみはありませんが、口の中の水泡が破れて口内炎になると、
   痛みが出て、食事や水分が摂りにくくなり、脱水症状を起こすことがあ
   ります。また、発症初期に微熱を伴うこともありますが、1~2日で下
   がります。水泡も一週間程度で消失します。まれに、重症化することが
   あり、急な高熱や嘔吐、けいれん、意識がもうろうとするなどの症状が
   あれば、すぐに病院を受診しましょう。


    予防法は?
    
    感染力が強いため、潜伏期間中でもうつります。咳などの飛沫感染、
   接触感染、感染者の分泌物や排泄に触れた手からの経口感染により感染
   します。回復後も口(飛沫など)からは1〜2週間、便からは2~4週間に
   わたってウイルスが排出されます。もしも感染してしまった場合は、
   症状が治まった後も周囲にうつさないように気をつけましょう。

   ①手洗い・うがいを行いましょう
   帰宅後や食事の前、トイレの後には、必ず石鹸と流水で手を洗いましょう。
   接触感染の原因となるので、タオルの共有はしないようにしましょう。

   ②排泄物の処理は適切に行いましょう
   おむつを交換したら、中の便が飛び散らないように速やかに包み込み、
   ビニール袋に入れましょう。交換が終わったら、必ず手を洗いましょう。

   ③集団生活では特に注意しましょう
   保育施設など、乳幼児が集団生活を行っている場所では、職員も子供たち
   も感染を防ぐために気をつける必要があります。手洗い・うがいの徹底は
   もちろん、おもちゃの貸し借りにも注意しましょう。丁寧に洗浄・清拭を
   行い、場合によっては消毒用エタノールで消毒しましょう。