第142回   咽頭結膜炎(プール熱) 
                                                 2016.8
     

   
    咽頭結膜熱は、「アデノウイルス」というウイルスによって引き起
   こされる感染症で、プールの水を介して感染することがあることから
  「プール熱」とも呼ばれています。幼児から学童にかけての子供がかか
   りやすい疾患です。


    症状は?

    主な症状は、結膜炎、のどの痛み(咽頭痛)、発熱ですが、全ての症状
   が現れないこともあります。急な発熱で発症し、のどの痛みが現れます。
   また、結膜炎に伴って、充血、目のかゆみ、目やに、眩しさを感じたり、
   涙が止まらなくなったりします。この他にも、腹痛、下痢、咳を伴うこ
   ともあります。これらの症状は3〜5日程度続きます。まれに、肺炎など
   重症化することもあり、注意が必要です。


    感染経路は?

    咳やくしゃみなどの飛沫によって感染する「飛沫感染」と、タオルの
   共用や手指を介した「接触感染」によって感染します。また、塩素消毒
   が不十分なプールに入ることでも感染が起こります。感染力が非常に強
   いため、手洗い、うがい、手指の消毒を行うことが大切です。症状が治
   まった後も、のどからは1〜2週間、便からは4週間程度ウイルスを排
   出し続けることがあります。


    予防法は?

    身近に感染した人がいる場合、できるだけ密接な接触は避け、こまめ
    に手洗い、うがいを行いましょう。

    便にもウイルスがいるので、子供の排泄後はしっかり手洗い、手指消
    毒をするように指導しましょう。また、赤ちゃんのおむつの交換後は、
    しっかりと手洗い、手指消毒をするようにしましょう。

    タオルや洗面器などの共有は避けましょう。

    プールから上がったら、シャワーを浴び、目をよく洗い、うがいをし
    ましょう。

    今の時期は高温で湿度も高く、高熱で汗をかいて体温を調節しにくい時
   期です。また、のどの痛みで食事の量が少なくなったり、水分を摂ること
   を嫌がったり、特に下痢を伴っていると脱水症状になりやすくなります。
   症状がひどい時は、早めに医療機関を受診しましょう。