第144回  主婦湿疹(手湿疹)            2016.10 


   毎日水仕事をする主婦の方や調理師、美容師などにみられる強い手荒
  れを「主婦湿疹(手湿疹)」と言います。乾燥する時期は誰でも手が荒れ
  やすく、暖かい時期がくれば良くなると思われがちですが、なかなか主
  婦湿疹が治らず、通年で悩まされる人も少なくないようです。また、
  主婦に限らず、男性や子供でも主婦湿疹にかかることがあります。


   原因は?

   水や洗剤など、手に刺激となるものに長時間触れていることで、手や
  指の皮脂や水分が失われ、バリア機能が低下してしまいます。バリア機
  能が低下した状態は、外部刺激(水・洗剤・ゴム製品・布・石鹸・シャン
  プー等)が誘因となり炎症を引き起こします。
  また、アトピー性皮膚炎やアレルギー疾患をお持ちの方は、このバリア
  機能が低い方が多いので、手湿疹の発症率も高くなりやすいと言われて
  います。


   症状は?
 
  「乾燥型」と「湿潤型」のタイプに分けられます。
  
  【乾燥型】皮膚がカサカサし、ひどくなるとひび割れが生じます。指紋
  が消える、皮膚が硬くなるなどの症状も見られます。個人差はありますが、
  利き手の親指、人差し指、中指などよく使う指先から症状が始まり、次第
  に手のひら全体に広がっていくこともあります。

  【湿潤型】小さな水ぶくれができるのが特徴です。指の腹や手のひらから
  発症することが多く、手の甲にも症状が見られます。


   保湿することが大切です!

   「ワセリン」は水分が蒸発するのを防ぐ効果があるため、水仕事の後や、
  お風呂の後などに塗ると効果的です。また、「ヘパリン」「尿素」を配
  合したクリームも有効です。

   空気が乾燥する季節に外出する時や家事をする時は、綿の手袋を着用す
  るのがおすすめです。綿の手袋は通気性もよく、保湿剤の浸透を促進します。
  水仕事をする時は、綿の手袋をはめてからゴム手袋を着用すると、ゴムの
  刺激から皮膚を守るだけでなく、ムレも防ぐことができます。さらに、手
  袋をはめる前に保湿クリームを塗っておくと、保湿効果も高くなります。

   主婦湿疹は市販の薬で治すことも可能ですが、改善が見られない場合や、
  繰り返し症状が出てしまう場合は、医師や薬剤師に相談しましょう。