薬と健康情報通信

   第146回 急性アルコール中毒       2016.12


    忘年会、そしてすぐに新年会のシーズンです。いつにも増してお酒を
   飲む機会が多い時期です。無理な飲酒がきっかけで引き起こされる「急
   性アルコール中毒」は、若年者、女性、高齢者などでリスクが高まり、
   とくに大学生や新社会人では一気飲みとして飲酒させられ、死亡に至る
   ケースが毎年発生しています。


   
原因は?
  
    短時間に大量のアルコールを摂取することによって起こるといわれて
   います。また、アルコールに弱い体質の人が、アルコールを大量に飲ん
   だり、たとえ少量でも短時間に一気飲みなどをすれば、急性アルコール
   中毒になる危険性があります。さらにアルコールに強い人でも、すきっ
   腹の一気飲み、尋常じゃない量のアルコール飲酒などをすれば、血中ア
   ルコール濃度が急激に上昇し、急性アルコール中毒になる可能性はあり
   ます。


   
症状は?

    飲酒によって一過性に意識障害が生じ、嘔吐、脱水症状、歩行困難、
   血圧低下、寒気や低体温、呼吸数低下などを引き起こします。ひどい時
   には昏睡状態に陥ったり、嘔吐物を喉に詰まらせて窒息死してしまうこ
   ともあります。


    対処法は?

    絶対に一人にしないようにしましょう。
    衣服をゆるめて楽にしましょう。
    体温低下を防ぐため、毛布などをかけて暖かくしましょう。
    吐物による窒息を防ぐため、横向きに寝かせましょう。
    吐きそうになったら、抱き起さずに横向きの状態で吐かせましょう。


    こんな時は救急車を呼びましょう!

    揺すって呼びかけても反応がない。 
    体温が下がって全身が冷たい。
    倒れて口から泡をふいている。
    呼吸が異常に早くて浅い。     
    呼吸がゆっくりで、時々しか息をしていない。
    いびきをかき、強くつねっても反応がない。
   
   
※少しでも兆候を見つけたら、直ちに病院へ搬送し、医師の処置を受けま
   しょう。