第45回  薬の豆知識                  2008.7 


 

   今月は、冬を代表する果物「みかん」をご紹介します。
   一般的に「みかん」といえば、皮がむきやすくて種のない温州(うんしゅう)みかん
   を指します。温州みかんは、手軽に食べられておいしいだけでなく
   健康のサポートをしてくれる様々な働きがあります。

   
風邪の予防、美肌、疲労回復に
   みかんには、ビタミンCが豊富に含まれていて、みかん2個で大人の
   1日分のビタミンCを補充できます。コラーゲンの生成を促し、しわ
   を予防する働きや、メラニンの生成を抑えてしみを予防する働きがあ
   ります。更にウイルスや細菌に対する抵抗力をつけ、風邪を予防して
   くれます。また、酸味成分のクエン酸はエネルギー代謝を高めたり、
   老廃物の排泄を促して、疲労回復に効果があります。

    白いスジと袋に秘められた栄養素
   みかんの白いスジや袋の部分には「ヘスペリジン」と呼ばれるポリフェ
   ノールの一種が含まれています。ヘスペリジンは毛細血管を丈夫にし、
   血中コレステロール値などを改善する働きがあると言われています。
   他にも「ペクチン」という食物繊維が豊富に含まれているので、便秘
   の予防・解消につながります。白いスジと袋は取り除かずにそのまま
   食べるほうが良いでしょう。

    みかんの皮は生薬
   みかんの皮を干したものは、「陳皮(ちんぴ)」と呼ばれる生薬です。
   七味唐辛子にも入っている他、漢方薬として健胃・吐き気止め・咳止
   めなどに用いられます。また、お風呂に入れると血行が良くなって体
   が温まるので、神経痛や冷え性を改善するといわれています。

    みかんを食べ過ぎると・・・
   体にとても良いみかんですが、極端に食べ過ぎると肌が黄色味を帯び
   ることがあります。これは「柑皮症(かんぴしょう)」と呼ばれています。みかんの成
   分に含まれる色素が、手のひら・足の裏・顔の皮膚などに沈着するた
   めに起こり、食べ過ぎをやめれば肌の色は元に戻ります。また、果糖
   を多く含んでいるので、糖分の摂り過ぎにも気をつけましょう。