第91回   食中毒                         2012.5


  食中毒は、その原因となる細菌やウイルスが付着した食品や、有害・有毒
  な物質が含まれた食品を食べることによって起こる健康被害をいいます。

  年間を通じて発生している食中毒ですが、細菌による食中毒は5月〜9
  にかけての夏季に多く発生しています。戸外でバーベキューや焼肉をする
  機会が増える季節です。食中毒を起こすことのないように十分注意して楽
  しんでください。


   夏季に多い食中毒

  食中毒の原因となる細菌にはたくさんの種類がありますが、その中でも発
  生件数が多かったり、幼児の重症化事例が発生したりして問題となってい
  るのが、「カンピロバクター」「腸管出血性大腸菌(0-1570-111)
  による食中毒です。


   どんな菌なの?

   カンピロバクターや腸管出血性大腸菌は、鶏や牛等の家畜の腸にいる細
  菌です。これらの菌は生の肉に付着し、手やまな板等から野菜や他の食品
  に付着します。少量でも感染し、菌が体内に入ると2日から7日くらいで
  発熱・腹痛・下痢・嘔吐などの症状が現れます。特に抵抗力の弱い子供や
  高齢者は、重い症状になりやすく、合併症を起こして死亡する例もあります。


   予防法は?

   これらの食中毒を防ぐには、生肉(鶏肉の刺身やレバ刺等)や加熱が不十
  分な肉の料理は食べないことが重要です。飲食店で食べるときには、生肉
  の料理がメニューにあってもなるべく避けた方が安全です。また、焼肉や
  バーベキュー等、自分で肉を焼きながら食べる場合は十分加熱し、生焼け
  のまま食べないようにしましょう。


  
激しい腹痛や発熱、嘔吐、血便などを伴うときは要注意!

  ■吐き気がする時は、吐きやすいように横向きに寝ましょう。


  ■激しい嘔吐・下痢の時は、脱水症状を引き起こさないように水分を摂り
  ましょう。塩分と糖質を一緒に補給できる経口補水液(OS-1)が効果的です。
 
  ■自己判断で、下痢止めの薬を飲まないようにしましょう。食中毒の原因
  菌や毒素が腸内に留まってしまい、症状が悪化してしまう場合があります。
 

  ■下痢のほかに激しい腹痛や発熱、嘔吐を伴うときは、感染性腸炎や食中
  毒の重症のケースが考えられますので、疑わしい場合は一刻も早く病院に
  行きましょう。