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第129回 C型肝炎
2015.7


 C型肝炎は、肝炎を起こすウイルス(C型肝炎ウイルス)に感染することで発症するウイルス性肝炎の一つです。現在日本には100人に1〜2人の割合で、C型肝炎の患者さん、あるいは本人も気付いていないウイルスの持続感染者がいると推測され「21世紀の国民病」と言われています。


原因は?


 C型肝炎ウイルスは血液を介して感染します。空気感染や経口感染はありません。かつては、輸血や血液製剤、注射針の使い回しによる感染が多かったのですが、現在はこのような原因で新たに感染することはほとんどありません。問題になるのは、ピアスや入れ墨、覚せい剤などの回し打ち、あるいは不衛生な状態での鍼治療などです。


症状は?


 C型肝炎ウイルスに感染すると、2〜14週間の潜伏期間を経て急性肝炎を起こすことがあります。急性肝炎になると発熱、全身倦怠感、食欲不振などの症状が現れますが、多くは不顕性感染で、6〜8割の方が慢性化すると言われています。

 肝臓は「沈黙の臓器」と言われ、慢性肝炎の段階ではほとんどの場合自覚症状がありません。自覚症状と言っても何となく体がだるい、疲れやすい、食欲がわかないといった曖昧な症状のことが多く、肝硬変や肝がんに進行しても症状が出ない方もたくさんおられます。C型肝炎は、軽い肝炎のまま経過するケースもありますが、約7割は徐々に病気が進行し、治療しないと10〜30年でその3〜4割が肝硬変、さらに肝がんに進行すると言われています。


感染の可能性が一般より高いと考えられる方


1992年(平成4年)以前に輸血を受けた方
大きな手術を受けた方
血液凝固因子製剤を投与された方
ボディピアスを施している方
薬物濫用、入れ墨をしている方
その他(過去に健康診断などで肝機能検査の異常を指摘されているにもかかわらず、その後肝炎の検査を実施していない方など)

 現在、感染が分かっていない方や、分かっていても通院されていない方が多いのが現状です。C型肝炎の検査は、ほとんどの病院や診療所で受けることができます。検査を受けたことがない方や、感染の可能性がある方は一度医療機関で検査を受けましょう。