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第132回 E型肝炎
2015.10


 E型肝炎は、肝炎を起こすウイルス(E型肝炎ウイルス)に感染することで発症するウイルス性肝炎の一つです。多くは一過性の急性肝炎症状で終わり、B型肝炎やC型肝炎とは違い、慢性化することはほとんどありません。ウイルス性食中毒の一つでもあります。E型肝炎の患者報告数は2014年に154人に達し、過去最多を更新しました。2015年は4月中旬までに50人を超えています。


原因は?


 ウイルスに汚染された水や食品を摂取することにより感染したり、ウイルスが付着した手で口に触れることにより感染します。E型肝炎ウイルスは開発途上国に常在しているので、日本では、海外からの帰国者が発病する病気と考えられてきましたが、近年、日本国内でウイルスに汚染された豚、イノシシ、鹿の肉やレバーなどの内臓を生で食べたことにより、感染が広がっていることが分かってきました。


症状は?


 平均6週間の潜伏期間を経て、発熱、全身倦怠感、食欲不振、腹痛、吐き気、おう吐が見られ、数日後に黄疸が出現します。通常は一定期間安静にすることで自然に治りますが、急激に症状が悪化した場合、肝臓移植などの治療が必要になることもあります。ウイルスに感染しても、症状が現れない不顕性感染も多いといわれていますが、高齢者や妊婦さんが感染すると、重症化することが多く注意が必要です。


感染予防のポイント


@豚レバーを含む豚肉並びにイノシシ及び鹿などの野生動物の肉(内臓を含む)は、中心部まで火が通るよう十分に加熱し、生で食べないようにしましょう。また、生の肉類と加熱済みの肉類は分けて取り扱い、取り扱う箸や皿も区別して使用しましょう。

A用便後、調理・食事前に十分な手洗いをしましょう。

BE型肝炎の流行地(中央アジア、東南アジア、北アフリカ等)へ渡航する場合は、生水、生野菜などの非加熱食品の飲食を避けましょう。中央アジアでの流行は秋に発生することが多く、東南アジアでは雨期に、特に広範に洪水が起こった後に発生すると言われています。