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第135回 麻しん(はしか)
2016.1


 麻しんは、「麻しんウイルス」というウイルスによって、皮膚を中心に症状が起こる感染症です。冬の終わりから春にかけて患者数が増えます。乳幼児期後半から学童期の子供に多い疾患でしたが、最近では、乳幼児期に予防接種を受けていない10〜20代での感染が増えてきています。


症状は?


 約9日〜12日の潜伏期間を経て、初期には鼻水やくしゃみ、38℃前後の熱など、風邪に似た症状が現れます。目やにや目の充血を伴うこともあります。次いで口の中の粘膜に、小さい白い斑点がでます。その後3〜4日ほどで熱が下がりますが、約半日後に再び熱が上がり、同時に赤く少し盛り上がった発疹が体中に現れます。症状は10日〜2週間程度でおさまりますが、まれに肺炎や中耳炎などを合併することがあります。また、大人になってからかかると重症化しやすいと言われているので、注意が必要です。

 ウイルスは、感染している人の咳やくしゃみ、鼻水などから飛び散り、直接飛沫を吸い込んだり、手や肌に触れることで感染します。また、空気中に浮遊しているウイルスを吸い込み、空気感染することもあります。感染力が非常に強いので、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症します。


予防方法は?


 麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。麻しんワクチンが有効な予防法といえるでしょう。2006年度から1歳児と、小学校入学前1年間の幼児の2回接種制度が始まりました。2回の接種を受けることで1回の接種ではつかなかった免疫をつけることができます。また、予防接種前にはしかに感染している人に接触してしまった時は、すぐに医師に相談しましょう。感染してから症状が出るまでの間に適切な治療を受けることで軽症で済む場合があります。


☆出席停止期間の基準
麻しんにかかったら、職場や学校を休んで、通院以外の外出を控えましょう。
発疹に伴う発熱が解熱した後、3日を経過するまでは出席停止となります。ただし、病状により感染力が強いと認められた時は、更に長期に及ぶ場合もあります。