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第153回 アニサキス症
2017.7


アニサキスによる食中毒のニュースが近年増加しています。アニサキス症とは幼虫移行症のひとつです。サバ、アジ、イワシ、サケ、イカ等魚介類の内臓表面や筋肉内にアニサキスの幼虫は寄生します。私達は、これらを生で食べる事でアニサキス幼虫が胃壁や腸壁に潜り込み症状を引き起こします。

アニサキスとは?


アニサキスは寄生虫(線虫)の一種です。
アニサキスの幼虫は、長さ2〜3cm、幅は0.5〜1mm程で、白色の少し太い糸のように見えます。
魚介類の内臓に寄生するアニサキスの幼虫は、魚介類が死亡すると、内臓から筋肉に移動することが知られています。

症状は?


急性胃アニサキス症
食後数時間後から十数時間後に、みぞおちの激しい痛みや、吐き気、
嘔吐を生じます。アニサキス症の多くは急性胃アニサキス症です。

急性腸アニサキス症
食後十数時間後から数日後に、腹膜炎症状や下腹部の激しい痛みを生じます。長い時は一週間後に腹痛に見舞われることもあります。

これらの症状は胃潰瘍、虫垂炎などの症状と類似しています。

     

予防法は?


加熱調理で死滅できます。(60度で1分、70度以上で瞬時に死滅)
魚を丸ごと一匹購入した際は、内臓を速やかに取り除き、内臓を生で食べないで下さい。
酢、塩、醤油、ワサビ等の調味料では死滅しません。

アニサキスは人間の体内では成長することはなく、通常数時間から数日で死滅します。しかし、症状が酷ければ胃に穴が開くこともあります。

症状が強い時は医療機関で受診しましょう。